化粧品GMPについて
製造管理及び品質管理の基準 Good Manufacturing Practice(GMP)
化粧品については基本的に許可要件等の対象外にはなっています。
ただ、これは化粧品についてGMP管理の必要性がない、とのことではなく、実施の適切性を化粧品製造業者が保証するという趣旨なので、日本化粧品工業連合会などでは化粧品GMPの国際規格である「ISO22716」を「化粧品の製造管理及び品質管理に関する技術指針」(化粧品GMP)として採用しています。
ISO22716 Cosmetics-Good Manufacturing Practices(GMP)-Guidelines on Good Manufacturing Practices First Edition
EUでは、この「ISO22716」に準拠したGMPへの適合が義務付けられていたり、米国では米国化粧品工業会(PCPC)の自主基準として採用されるなどしています。
化粧品GMPの概要
化粧品GMPの主な目的は以下のとおりです。
- 人為的な誤りを最小限にする
- 化粧品に対する汚染及び品質の低下防止
- 高い品質を保証するシステム設計
また、ソフト面の内容は以下のとおりです。
- 品質管理部門を製造管理部門から独立させる
- 各部門ごとに責任者を置き、責任体制の明確化
- 標準的な規格・作業手順の設定、作業実施
- 作業室の清掃、器具機械の洗浄、作業員に対する衛生教育の徹底
- 設備・機械器具等の定期点検、製造工程の各段階での品質チェック